ドイツの作曲家、指揮者。モーツァルト・ワーグナーと並ぶドイツの三大重要作曲家である。1890年代に数々の交響詩を作曲し成功を収める。その後、絢爛たる色彩と大胆な不協和音が混合した『サロメ』、『エレクトラ』でオペラ作曲家としての名声を確立した。その後オーストリアの文豪ホフマンスタールと組んだ『ばらの騎士』では作風を変え、モーツァルト『フィガロの結婚』を意識したという明るく軽やかな音楽で作曲された。
19世紀末に演劇界で復興したコメディア・デラルテがオペラに影響を与えた。R.シュトラウスはこの影響を受けて『ナクソス島のアリアドネ』を作曲した。この作品は、『ばらの騎士』初演の演出も手がけた演出家ラインハルトに献呈された。
【代表作】
『サロメ』(1903〜1904年作曲)、
『エレクトラ』(1906〜1908年作曲)、
『ばらの騎士』(1909〜1910年作曲、
『ナクソス島のアリアドネ』(1911〜1912年作曲・1915〜1916年改訂)、
『影のない女』(1914〜1917年作曲)、
『カプリッチョ』(1940〜1941年作曲)
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